音がつらい…!聴覚過敏をちょっとラクにする対策と生活シーン別攻略法
人混みのざわめきやお店のBGM、駅のアナウンス、突然の雷や子どもの声。
いつも身の回りの音が気になって、日常生活に強いストレスを感じることはありませんか?
こうした聴覚過敏と呼ばれる症状は、多くの人が気にならない音に対して、不快感や苦痛を感じてしまうものです。また、必要な音が拾えずうまく会話ができないこともあり、外出や仕事に支障が出ることも少なくありません。
この記事では、聴覚過敏の基本的な対策、生活シーン別の攻略法、音を軽減してくれるアイテムを紹介します。
たくさんの音にMP(メンタルポイント/RPGのマジックポイント)を削られる日常。そんな毎日を、少しでもラクに過ごすヒントになれば幸いです。
聴覚過敏とは?
じぶんクエスト風に解説!
聴覚過敏とは、多くの人が気にならないような音に対して、不快感や苦痛を感じてしまう状態のことです。症状には個人差がありますが、日常生活に支障をきたすケースもあります。
当ブログ「じぶんクエスト」風にたとえてみましょう。
日常にあふれるいろんな音は、モンスター界で最弱とされるスライムのようなものです。多くの人はスライムとエンカウントしても特に身構えることはないでしょう。
しかし、聴覚過敏の人にとっては少々勝手が違います。
どういうわけか、スライムはキ〇グスライム級に巨大化し、さらに大群で一気に襲ってくるのです。
その量に圧倒され、恐怖で身動きが取れなくなったり、仲間の声が聞き取れずにこんらんしたり…。
これでは、日常生活を続けるのもたいへんです。
聴覚過敏なら知っておきたい!
きほんのわざ
最初に、聴覚過敏とうまく付き合うための基本的な対策を紹介します。
たいせつなのは、音をなくすのではなく、音との距離を調整することです。
また、自分の苦手な音や安心できる環境を把握しておくことも役立ちます。
- 外出前に安心スポットを決める
苦手な音から離れて休憩できる場所を、あらかじめ見つけておきましょう。 - 自分の苦手な音を知る
どんな音にストレスを感じるのか把握しておくと、対策がとりやすくなります。 - 好きな音を味方にする
苦手な音をやわらげるために、音楽や環境音など、自分にとって心地よい音を活用しましょう。 - 心を落ち着かせる方法を持つ
深呼吸やお守りアイテムなど、その場をしのぐ工夫を準備しておくと安心です。

聴覚過敏でも準備すれば怖くない!
よくある生活シーン別攻略法
次に、よくある生活シーンごとに攻略法をまとめました。
自分が苦手な音が発生しそうな場面をチェックしてみましょう。
人混みエリアの歩きかた|音の洪水にのまれる前に
人混みはざわめきや雑音が重なって、「音の洪水」にのまれてしまう環境です。
人々の会話や足音、BGMや車の音が入り混じり、じわじわとしんどさが増してきます。
ここで役立つのが「時間」と「ルート」の調整です。
- 混雑が少ない時間を選ぶ
- 混雑を避けられるルートを調べておく
- あらかじめ安心スポットを決めておく
こうした工夫で、受けるダメージを減らせます。
こちらの記事では、外出で疲れきってしまうのを防ぐための対策をまとめています。

スーパーでの買い物攻略法
事前準備が最大の防御!
スーパーでの買い物は、聴覚過敏の人にとってハードル高めのミッションです。
買い物をする人々のざわめきや、BGM、売り場の特売を知らせる声など、MPを削られやすい場所でもあります。
ここで役立つのが「事前準備」。
混雑の少ない時間帯を選ぶ、事前に買い物リストを作って迷う時間を減らす。
こうした工夫で、ほんの少しハードルを下げられますよ。
視覚・聴覚過敏の人が、買い物でなるべく疲れないための記事を11月中旬に公開します。

駅のホーム対策
アナウンスと電車の音を遮断して待つ
駅のホームは、聴覚過敏にとって厳しい場所のひとつです。
電車のブレーキ音、絶え間ないアナウンス。音から離れたくても、電車を待つ以上その場にとどまらざるをえません。
ここでは、装備品の力を借りるのが有効です。
好きな音をイヤホンで流す、音を遠ざけるイヤープラグを使用するなど、自分にあった装備を準備しておきましょう。
関連記事を12月公開予定です。
自宅での音トラブル
自分も家族も暮らしやすく
安心して過ごせるはずの自宅なのに、音のせいで落ち着けない…そんな経験はありませんか?
家の中でも、家族がつけるテレビや動画、音楽がつらいことがあります。
まずは、自分でできる工夫から取り入れてみましょう。
イヤープラグを使う、静かな部屋に移動するなど、装備や立ち回りで対処できることもあります。
それでも難しい場合は、音量を少し下げてもらうなど、無理のない範囲でサポートを頼んでみましょう。
「音量を下げてほしい」が言えずに、自分だけ我慢してしまうこともあります。
逆に、余裕がなくてきつい言いかたになり、結果として家族とぎくしゃくしてしまうこともあるでしょう。
たいせつなのは「自分だけが我慢」でも「家族だけが我慢」でもなく、みんなで暮らしやすさを工夫することです。
ちいさな工夫の積み重ねが、安心できる本拠地づくりにも活きてきます。
雷・サイレンの不意打ちに備えよう
準備と回復法
雷やサイレンは予測ができないため、どうしても不意打ちを食らってしまいます。
突然の大きな音に、一気にMPを削り取られて大ピンチ!
心臓がバクバクして、手が震えることもあります。
そんなときは「きほんのわざ」。
ゆっくり呼吸する、お守りアイテムをさわるなどの方法で、少しずつ回復しましょう。
また、備えておくこともたいせつです。
- 雨雲接近を知らせるアプリを入れておく
- 遮音性の高いイヤーマフを手元に置いておく
大きい音に対して準備しておくことは、安心感にもつながります。
安心して休める本拠地をつくろう!
回復拠点のたいせつさ
視覚や聴覚などの感覚過敏を持つ人にとって、世界は強すぎる刺激であふれかえっています。
満身創痍で戦った自分自身をいたわり、安心してゆっくり休める本拠地があれば、また日常に旅立てます。

聴覚過敏の強い味方!
おすすめの良コスパ装備
ここでは、聴覚過敏によるダメージを防いでくれる装備を紹介します。
人生は冒険のようなもの。少しでもラクに冒険するためには、コスパのいい装備が欠かせません。
わたしが実際に使用していて、日常に欠かせないものを紹介します。
LOOP イヤープラグ
日常の頼れる相棒
装着しても目立ちにくく、見えてもおしゃれなデザインながら、音の刺激をやわらげてくれます。
完全な遮音は不要だけど音をやわらげたいシーンにおすすめです。
わたしは、音が気になるほとんどのシーンで使用しています。LOOPのおかげでわたしは聴覚過敏と共存できているといっても過言ではありません。
装着したままの会話が可能ですが、自分がどのくらいの音量で話しているのかわかりにくいことも。また、装着時に自分の耳鳴りが気になってしまい使えなかった、というケースが身近でありました。
詳しくはLoop Japan 公式サイトをご覧ください。
イヤーマフ「3M X4A」
強烈な音から守る最後の砦
工事現場でも使われるほど遮音性能が高く、がっちり耳を守ってくれる装備。
雷やサイレン、工事の音など「強烈な大きな音」から距離を取りたいときに活躍します。
わたしは主に雷が鳴るとき、近所で花火大会があるときに使用しています。
外出時はかさばるため、主に自宅や特定シーン向きです。また、遮音性能が高い分圧迫感があるため、長時間の使用には向いていません。
詳しくは3M™ PELTOR™ イヤーマフ ヘッドバンドタイプ X4A | 3Mをご覧ください。
補足
ノイズキャンセリングイヤホン・ヘッドホンも、聴覚過敏の人にとっては心強い装備です。
しかし、合う・合わないの個人差が大きく、快適に使える人もいれば、逆に耳が疲れてしまう人もいます。
わたしは、LOOPイヤープラグのほうが使いやすいので、当ブログでメインの装備として紹介しました。
ぜひ、自分に合う装備を探してみてくださいね。

受診の目安と信頼できる情報源
受診を検討したほうがよいとき
聴覚過敏の原因には耳や脳の疾患、発達障害、メンタルの問題、疲労や睡眠不足などが挙げられます。
思わぬ病気が隠れていることもあります。
以下に当てはまる場合は、耳鼻科・心療内科などの専門医への相談を検討してみましょう。
- 症状が強く、長引いている
- セルフケアを試しても改善が見られない
- 日常生活や仕事に大きな影響がある
- 強い不安やストレスを感じている
情報が得られる場所・つながれる場所
医療機関(耳鼻科・心療内科など)
症状が強く、日常生活に支障が出ているときは医師に相談してみてください。
聴覚過敏の原因はさまざまで、意外な原因が隠れていることもあります。
受診して原因を特定したうえで、聴覚過敏とうまくつきあっていきましょう。
感覚過敏に関するメディアとコミュニティ
「感覚過敏研究所」は、感覚過敏に関する知識や当事者の声、生活に役立つ工夫などの情報を発信しています。
また、啓発活動や研究、対策商品の開発・販売を通じて、社会の理解を広げる取り組みも行われています。
感覚過敏について信頼できる情報を得たいときに、参考になる情報源です。
感覚過敏研究所による「かびんの森」では、感覚過敏のある人や家族が安心して交流できるコミュニティが運営されています。
日常の工夫や体験を共有し、同じ悩みを持つ人どうしがゆるやかにつながる場として活用されています。
まとめ

感覚過敏は、人によって症状の感じかたや困りごとが違います。
特に聴覚過敏は、人とのコミュニケーションが取りづらくなることがあります。
外出がおっくうになったり、気分がふさぎ込んだりとメンタルに悪影響を及ぼすことも少なくありません。
ただ、効果的な対策やアイテムを取り入れることで、ほんの少し日常がラクになります。
この記事では、基本的な対策、しんどくなりやすい生活シーン別の攻略法、音の影響を軽減してくれるアイテムを紹介しました。
気になる対策やアイテムがあれば、できそうなものからひとつ試してみませんか?
「1mmでも生きやすい」を一緒に探求していきましょう。

